安全で安心できる鍼施術の実現と社会的地位向上のために。
理念
鍼灸技術の標準化と鍼灸業界の発展
使命
①軟部組織疼痛の概念を鍼灸業界に普及させること
②ファシアリリースを鍼灸業界に普及させること
③超音波エコーを鍼灸業界に正しく普及させること
④人間力、臨床力(ファシア、はり、エコー)があがる環境をつくること
⑤鍼灸師が活躍する環境をつくること
ポリシー
- 当会ではエコーを運動器疾患の評価、治療以外(不妊、逆子、美容)には使用しません。
- 当会ではエコーを用いても医師法に規定された医行為にあたる「診断」はしません。
(※西洋医学的な病名を患者に伝えること、およびそれに類似した行為を言います)- 当会ではエコー検査料の自費請求およびエコーを用いた医薬部外品等の案内等は推奨しておりません。
超音波エコー(安全管理教育)、
解剖、動作、医療用語」を軸に、
鍼灸業界のお役に立とうと考えております。
最近、マスコミの影響もあり「筋膜」への関心が非常に高まっています。その筋膜をエコーガイド下に治療する施設には、鍼灸院、クリニックを問わず、患者さんが殺到しています。
このような状況は、当分続くと思われます。というのは、筋膜異常を原因とする筋膜性疼痛症候群(MPS)の患者さんは、非常に多く、エコーを使って正確に治療できる施設は、まだまだ少数です。
そのため、エコーを用いて安全かつ質の高い治療を提供できる施術者の育成が急務となっています。
当協会JAUで育成した鍼灸師は、「超音波エコー、解剖学、人間力、臨床力」の合言葉のもと、適切に医師や多職種と連携・共存・発展することを目指しています。
公的医療費が急迫している昨今の社会情勢において、自費施術で適切な効果を提供できる鍼灸師の需要は益々高まるでしょう。
また、鍼灸技術の担保を叶えることは、鍼灸師の雇用の増加や社会的地位の向上にも寄与すると期待しています。
超音波エコーをもちいることで、安全に鍼治療が行え、患者さんが安心してうけられるようになります(鍼による医療事故軽減)。そのため、エコーを用いた安全管理教育を鍼灸業界に普及させるための活動を行っています。トリガーポイントによって引き起こされる病気を筋膜性疼痛症候群(MPS)と言いますが、最近の研究では、多くのトリガーポイントはfascia(筋膜、腱、靭帯など)に存在することが示唆されています。超音波エコー装置を用いて筋膜の癒着部を探し、エコーを見ながら刺鍼することで従来の鍼施術では難しかった、体の深い部分や、神経、血管、肺の近くでも、安全で確実な施術が可能です。
エコーの必要性に関する詳細はこちらを参照してください。
「体表から筋や骨の位置を正確に把握できる」体表解剖と、「実際の筋や骨の位置を正確に把握できる」超音波エコーを学ぶことで、より正確に施術を行う事ができます。
更に、これまで教育的に難しいとされていた鍼施術の技術を体系化し学ぶことが可能となり、誰でも一定の施術効果が出せるようになります。また多職種と連携をするうえで、共通言語となってくるのが解剖学です。
質の高い鍼灸師を育成するには、 「実践する環境」があるか、ないかが一番重要だと考えております。今後付属治療院を作り、 鍼灸師が鍼を実践できる環境を整えていく予定です。
また、当会では「人間力=(信頼+尊敬+情熱)」に重きを置いており、患者さんを診るということは施術技術の進歩だけではなく、人間的な成長も必要と考えております。