鍼灸(しんきゅう)とは?
鍼灸(しんきゅう)とは、 中国伝統医学の一つで ツボ(経穴、経絡)や筋膜(軟部組織)に、鍼や灸を用いた刺激を与えることで、多様な疾病への治療的な介入や健康増進を目的とする施術です。
資格について
鍼灸師は、はり師・きゅう師の国家資格を有する専門家です。資格は「はり師」「きゅう師」で分かれており、高校卒業後に3年以上の鍼灸師養成施設(大学や専門学校)で学び、国家試験に合格すると鍼灸師になれます。国家試験の合格率(全国平均)は、両資格とも例年70〜80%程度です。 日本では中国伝統医学とは別の発展を遂げており、「医師」「鍼灸師」の国家資格所持者のみが実施できる行為となります。
補完医療としての鍼灸
鍼灸はとくに痛みの分野ではその実績が世界中で評価されています。西洋医学で改善しなかった症状や原因がわからない症状や治療手段がない症状などが鍼灸で改善したケースが多くあります。西洋医学を補完する役割が鍼灸にはありますが残念ながら鍼灸の社会的認知度が低いため、鍼灸を知らない方が大勢いるのが実情です。各地域で鍼灸師が活躍することで「国民の健康維持&増進、医療資源不足の補填、医療費削減効果」が期待されます。当会では医師と連携できる鍼灸師の卒後教育を行っています。
日本超音波鍼灸協会の技術
日本超音波鍼灸協会では、ファシア・筋膜(軟部組織)に対する鍼技術と最新の科学技術である超音波エコーを組み合わせて従来の鍼施術では実現できなかった、安全性の向上に取り組んだ教育を行っています。ファシアに対する鍼治療「ファシアリリース」、超音波エコーを用いて鍼を見ながら施術する「エコーガイド下刺鍼Ⓡ、エコーガイド下鍼治療、エコーガイド下ファシアリリース鍼」の教育活動をしております。
鍼灸Q&A
Q:施術は痛くないのですか?
個人差はありますが、使用する鍼の太さについては、注射針の太さは約0.4~2.5㎜ですが、鍼施術の針の太さは0.1~0.25㎜と1/4~1/10の太さです。
一般的には鍼の太さは、痛みの大きさに比例しますので、注射に比べると痛みは少ないとご理解ください。実際には痛みを感じなかった、チクとした程度と仰る患者様がほとんどです。
Q:エコーを使った鍼施術と普通の鍼施術の違いはなんですか?
エコーを使うと体内を観察しながら鍼施術を行う事が可能です。
そのため肺付近などに鍼施術を行う際には、エコ―で針先を確認しながら施術を行う事により、エコーを用いない施術より安全に施術を行う事が可能です。